嫌われもののフラッシュに愛の手を

15-01.gif 最近はどのカメラの本を見ても
「ストロボを使ってフラッシュを焚かないほうがいい」
と書いてあることが多くなりました。

そのせいで、みんなが、なんとなくだけれど
フラッシュはダメなものだと思っているのだとすれば
そんなことはないのです。

その証拠にプロはとてもよくストロボを使っていて
ファッション雑誌の表紙などは
ほとんどがストロボを使って撮影されています。

フラッシュのいいところは、
暗いところでも、キレイにくっきり写せるところ。
これは今では当たり前ですが、ほんとうはとてもすごいこと。
そしてビデオカメラの動画にはできない、
一瞬を切り取る写真特有のワザなのです。

※ちなみにストロボはフラッシュを焚く装置のことで
 フラッシュはストロボから出る、ごくごく一瞬の光のことです。

15-02.gif 一瞬だけしか光らないフラッシュにも
太陽や照明の光と同じように色があります。

フラッシュは、曇り空や朝の光のような薄い青色をしています。
実はこの薄い青色が、ときに雰囲気ぶちこわしの大きな原因になることも。
オレンジ色の肌に、薄い青色の光があたると
色同士が喧嘩をして、白っぽい肌になってしまうのです。

それを解決してくれるのが、ホワイトバランスの設定です。
ホワイトバランスを日陰モードにするか
ケルビン(k)設定で7000k以上の数値にしましょう。

そうすることで、カメラはフラッシュの光も
薄いオレンジの光だと判断してくれるようになり
雰囲気もぐぐっと、壊れにくくなります。

15-03.gif フラッシュによる雰囲気ぶちこわしの、
もう1つの原因となることに
「フラッシュの光が強すぎる」というのもあります。

実はフラッシュの光の強さは調節することができます。
オススメは-2~ー1に設定して
フラッシュを弱く光らせてあげること。

フラッシュだけで写真の中の明るさをつくらないで
お店や部屋の明かりとうまく混ぜてあげるようなイメージです。

フラッシュを補助的に使うこの方法は、
暗いところだけでなく、
日中の屋外などの明るいところで使ってもOK。

なつかしさを感じさせてくれます。
赤ちゃんの目線を狙っても、
自然に写せるのもうれしいメリットです。

室内で撮ることも多いこども写真。
フラッシュを上手に使えるようになれれば
強い味方になってくれること間違いなしです。

ここからは上級者向けのアドバイス

フラッシュは、一瞬だけ光るタイプの「瞬間光」です。
それに対し、太陽や室内の照明からの光は「定常光」と言います。
「瞬間光」はシャッタースピードの影響を受けにくいことに対し、「定常光」はシャッタースピードの影響をダイレクトに受けます。
1/125秒でも、1/30秒でも、フラッシュの強さは変わりませんが、定常光は1/125秒と1/30秒では、4倍もの明るさの違いがあるのです。

フラッシュを使って撮影をしてみたときに
「あぁ、もっと後ろの照明の明るさが強ければなぁ」と思うなら、
シャッター速度を遅くして撮影することで、
照明からの明るさのみを強くすることができます。

また一瞬の光で記録された映像は、
ブレるということがありません。
「フラッシュを使ってもブレてしまう」というのは、
定常光で記録されている映像がブレていて、
フラッシュで作られた映像と合わさって、
ブレたように感じることがほとんどです。
その為、フラッシュなしでブレた写りと違い、
「一部分はくっきり写っているけど、周りが滲んでいる」、
そんな写り方をします。

最近はまず敬遠されるフラッシュですが、
瞬間光を使った絵作りは、ムービーにはない、
一瞬を切り取る写真特有のものと言えます。
写真だけが、フラッシュを使って、
どんな場所でも手軽に明るさを得ることができます。
目では捉えにくい為、わからないものとして扱われがちですが、
すぐに撮影画像を確認出来るデジカメの登場は
フラッシュを理解する大きな手助けをしてくれています。
上級者の方は、是非お試しください。

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09年10月19日

さいきん紹介したとりかた