
まずは上の写真を見てください。
太陽がさんさんと照っていて、
とても気持ちのいい晴れの日のように見えます。
でも撮影時の天気は、実は曇りでした。
晴れていなくてもこんな風に写真が撮れるのは
プロならではでしょうか。
いいえ、実は誰にでもカンタンに使える
ある魔法をかけているのです。
ポイントは晴れっぽさをつくること。
曇りの日は空全体から光が来ています。
太陽が雲で隠れてしまっているので、
晴れた日特有の「逆光」撮影は難しそうです。
でも「逆光」ってそもそもどういう状態なのでしょう?
それは写真の中で言えば
「被写体の正面より後ろが明るい」状態のこと。
つまり「こどもの顔よりも、背景が明るい」、
そんな場所があれば、
まるで太陽が出ているかのような写真が撮れるわけですね。

それは、日かげに入ること。
日かげの中は常に「こどもの顔よりも、背景が明るい」場所。
木の下や、屋根つきの休憩所など、
空がさえぎられているところであれば、どこでもOK。
日かげは暗いので写真を撮るには、
あまりよくない場所に思われがちですが、それは大間違い。
写真のよいところは、
写真の中の明るさを自分で決められることです。
露出の調整をして、日かげの中の明るさが基準となるようにすると
背景はもっともっと明るくなり、
まるで晴れの日のような写真が撮れます。
木かげの中は暗く見えるけど、ホントは室内みたいな光。
外だと思わないで、撮るくらいがちょうどいいかもしれません。

ここで思い出してほしいのが
「こどもの瞳ってどうしてキラキラしているの」です。
こどもの中に、照明ーー今いる場所より明るいものーーが写れば、
瞳はキラキラ輝きだします。
当然ですが、日かげのまわりは、
今いる場所より明るいところだらけ。
日かげの中は、こどもの視界に、空や周りが明るく写りやすく、
なかなかのキラキラポイント。
室内と違い、上を向かせる必要が少ないから、
写真の自由度もUp!
また暗いところの方が、こどものおめめがぱっちり開いて、
かわいらしさもUp!
誰にでも使えるちょっとした魔法、ぜひお試しを!

ここからは上級者向けのアドバイス
曇りの日に大活躍の日陰は、晴れの日にも使えます。
例えば、太陽が真上に位置する12時ぐらいの撮影。
逆光撮影が難しく、顔に不用意な影ができやすいこの時間も、上からの光を遮り、横方向の光を強くすることによって、バランスをとるといった工夫が日陰では可能です。
葉っぱがそれほど密集していないところでは、木漏れ日からの光と影の不揃いなコントラストで楽しむこともできたりと、敢えて暗い場所で撮ることによってのみ得られる表現というものはたくさんあります。
例えば、太陽に透けた葉っぱの緑のキレイさも、暗い側から明るい側に向けて撮影しないと表現する事ができません。
写真にはより明るいところで撮らなくてはいけない!という決まりはありません。
晴れた日も、ISO感度を上げなくてはならないような場所での撮影にチャレンジしてみてください。
09年06月29日







