
背景がぼやけていて、
なんだかふんわりした感じのこどもの写真。
そんなパパママ憧れの一眼レフならではの1枚も
コツさえつかめば、だれにでもカンタンに撮ることができます。
背景をぼかすための要素は、主に三つあります。
まず一つ目が
被写体であるこどもと、後ろの背景の距離が離れていること。
カメラとこどもの距離よりも、
こどもと背景との距離が離れていれば離れているほど、
背景をぼかしやすくなります。
ただ壁のような単純な背景や、
ビルのようなくっきりとした構造物は、
ぼかしてもぼかさなくても似たような感じに写ってしまうので、
コツをうまく実践してもいまいち達成感がありません。
ふんわり背景を撮るのに向いているのは、
キラキラしている水面の反射や、花や緑といった植物たち。
カメラの設定はもちろんですが、
「なにを背景にするか」はとても重要なポイントです。

二つ目のコツは、望遠レンズを使うこと。
遠くのものが、大きく撮れるレンズを望遠レンズといいます。
ズームレンズの望遠側を使っても大丈夫。
レンズを望遠側にすればするほど、背景をふんわりさせやすくなります。
遠くから撮れるし、背景もぼかせるし、
いいことづくめと言いたいところなのですが、
実は望遠側ならではのデメリットもいくつかあります。
デメリットの代表例が、手ブレやすいこと。
遠くのものを撮れるようにズームすると、
カメラの角度をちょっと変えただけで、
写っているものが大きく変わってしまいます。
望遠でないときと、望遠にしているときの
手ブレのしやすさは、天と地ほどの差......
と言ってもいいほどの違いがあります。
望遠側を使うときは、手ブレしやすいということを忘れずに
いつもよりちょっと気をつけてカメラを持つようにしてみましょう。

三つ目のコツが背景をぼかすのに
一番大きな力を発揮してくれます。
それは「f値」を小さくすること。
「f値」というと、
聞き慣れない言葉で身構えてしまいがちですが、
レンズの穴の大きさの単位のことだと、
なんとなーく思っていてください。
f2.8やf8といったように表記されているのがf値で、
f○の、○の中の数字が小さければ小さいほど、
ピントが合う範囲が狭くなり、背景がぼけやすくなります。
難しく感じる方は、数字が小さければいいんだな、
と思っていただければ問題なしです。
f1.4ぐらいになると、
目にピントを合わせると耳はボケはじめているというくらいに
ピントの合う範囲が狭くなります。
ここまでくると1つ目や、2つ目のコツを使わなくても大丈夫。
このf値の設定だけで、
ふんわりとした写真を撮ることができるほど、
重要なことがよくわかります。
f値と似たような意味の用語で、
「絞り」というのがありますが
どちらもほとんど同じ意味。
いろいろとむずかしい専門用語の多いデジカメですが、
仕組みは意外とシンプルです。
言葉のむずかしさに惑わされずに、
「とにかくfを小さくしてみればいいんでしょ」という感じで
自分なりに理解していくことも大切だと思います。

ここからは上級者向けのアドバイス
背景をぼかすのに、f値が小さい方がいいのは確かですが、カメラの本体購入時にキットでついてくるようなズームレンズはそもそも最小f値が大きかったり、ズームの加減によって、値が変化してしまうようなものがほとんどです。
屋外で撮っているときは、キットのズームレンズでもあまり問題はないですが、室内で撮るようなときに、そのようなズームレンズを使っていると、思い通りの写真を撮ることは難しいと思います。
そんな室内でのふんわり背景撮影にオススメなのが単焦点レンズ。
単焦点レンズはズームができないレンズという意味だと思ってください。
最小f値が小さいのが一番の特徴で、明るいレンズと言われることもあります。
一度使ったら病みつき、ズームにはもう戻れないという人もいるほど便利なレンズ。
f値を小さくしたら、暗い室内でも、明るく撮りやすく、ピントのシビアささえ克服すれば、シャッタースピードが速くできるのでブレにくかったり、ISO感度を上げずに済むので画質が荒れにくくなったりと、いいことづくめ。
背景もぼかしやすく、またそのぼかし方もキレイにできるものが多いため、とても「一眼レフっぽい写真」が撮りやすいレンズです。
安いものだとメーカーによっては1万円くらいで購入することができるので、未体験の方は、思い切って購入してみると、いつもの写真との違いに驚くこと間違いなしです。
09年06月29日







